Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あめのたまがわしんじゅう

雨の玉川心中

山崎 富栄

Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme

Aozora Bunko

それこそ堂々とした歩きようではなく、少しうつむき加減にして、大学の方を眺め廻しながら、コツコツと軍靴を運んでいらっしゃる。

二、三間後ろの方から歩く心もちで、私は左側の舗道から修治さんをみつめていました。

肺病。不治の病だと信じ切っていらっしゃる。でも、あんなに事件が重なってあったのに、生きていられる。

神様があの方についていられるような気がしてしようがない。

水菓子屋さんの横を左に折れて、二又道を右に進み、二つ目の横丁を左に曲がると、すぐ八雲書店が見つかった。

亀島さんが二階から下りて来る。

「サッちゃんが表にいるよ」

「ああ、どうぞお入り下さい」

「先日は失礼いたしました。また御本を御心配下さいまして有難うございました」と“道鏡”を御送りくださった御礼を述べる。

社長室兼応接室のようなところに通されて、一ぷくなさる。

全集の御相談に時をすごしてから、編集部の皆さんと談話。

ここの編集部の方々のチームワークはとても静かで美しいバランスがあって、うれしかった。

一人ひとりの誠実なものが、私達の身に沁むような思いがした。

みなさん、いい人達だ。

三時に新潮と御約束があるので、急いで車を拾い、乗りつける。