Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

わらわのはんせいがい

妾の半生涯

福田 英子

Lesen Sie 妾の半生涯 (わらわのはんせいがい) von 福田 英子 (ふくだひでこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 64.051 Zeichen · 122 Bildschirme

Aozora Bunko

十一 発覚拘引

、妾の帰れるを見て、共に晩餐を喫しつつ、午刻のほどより丸山に赴ける稲垣の今に至りてなお帰らず、彼は一行の渡航費を持ちて行きたるなれば、その帰るまではわれら一歩も他に移す能わず、特に差し当りて佐賀に至り、江藤新作氏に面したき要件の出来たるに、早く帰宿してくれずやという。その夜十時頃までも稲垣は帰り来らず、もはや詮方なしとて、それぞれ臥床に入りしが、妾は渡韓の期も、既に今明日に迫りたり、いざさらば今回の拳につきて、決心の事情を葉石に申し送り、遺憾の念なき旨を表し置かんと、独り燈下に細書を認め、ようよう十二時頃書き終りて、今や寝に就かんとするほど、稲垣は帰り来りぬ。

十一 発覚拘引

古井は直ちに起きて佐賀へ出立の用意を急ぎ、真夜中宿を立ち出でたり。残るは稲垣と妾とのみ、稲垣は遊び疲れの出でたればにや、横になるより快く睡りけるが、妾は一度渡韓せば、生きて再び故国の土を踏むべきに非ず、彼ら同志にして、果して遊廓に遊ばんほどの余資あらば、これをば借りて、途すがら郷里に立ち寄り、切めては父母兄弟に余所ながらの暇乞いもなすべかりしになど、様々の思いに耽りて、睡るとにはあらぬ現心に、何か騒がしき物音を感じぬ。