Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.447 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

二月十八日

二月十九日

二月二十日

「一八一二年」と云う標題楽もきけた。ト翁の「戦争と平和」の中に出て来て居るのをよんだので、大変興味深かった。文芸復興前五十年に於ける宗教音楽とその当時の音楽会をきくと、いかに彼の時代の人心に影響を及ぼしたかと云うことが分る。大変有難かった。三宅恒方氏は、氏独特のものを持って居る。

二月十八日(日曜)

すてきに風が吹く。泉屋に小島氏の御祝をあつらえに行く。下町趣味のゆたかなところだが、食堂の感じは三越よりも数等劣って居る。「先覚」をよむ。

二月十九日(月曜)

小島氏の御祝いに行く。伊東忠太氏の応接間は殆ど喫驚した位いやなところだ。彼の人達の思想がのこりなくあらわれて居るように見える。

あんなさむい、つめたいところが応接間なのは、ほんとうにいやだ。

お風呂に入ったらねむくなって何も出来ず早くねる。

二月二十日(火曜)

夜父上御帰京、玄文社の人が出版のことについて来た。

「先覚」をすっかり読み終った。そして、非常に感動させられたことを感じた。レオナルドの最後は、只彼一人のみのこととは思えない。妙な陰鬱が、重く心にのしかかって来た。死に対する恐怖、未知の世界に対する畏敬と悲しいような、独りな心持が強く胸にこたえる。