Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.447 Zeichen · 76 Bildschirme
〔六月中の重要なる出来事〕
七月一日
そして種々なことを感じた。羨しいことだとも思った。どうぞ幸福であるようにとも思った。そして、こんな心持の人達が、貧乏で苦労して、礼子は三十まで苦しまなければならないと云うことは、御気の毒だと思う。こうまでなる人の心持、並び、なれない自分の心持、少くとも今までは――と考えて見る。真当の生活。どうあっても、それがほんとうにその人を生かす道であり、向上させて行く道であれば、結構なことである。此頃ちょいちょいとった心持が母様と段々違って来たように思う。夜高村さんの年寄りが、お金をジャラジャラ云わせて居るのを見たら、妙な気がした。誰かがどこかでそれをきいて、悪に導かれて行きそうな。
〔六月中の重要なる出来事〕
二日 新潮へ新進作家叢書の中の一人として広告することを許す。
四日 午前中瀧田氏来る、山水号にのせることにきめる。午後玄文社から再版の奥付を持って来る。
七月一日(日曜)
両国を七時半に立って浜金谷に十時半頃つく。自動車一時間半、俥、ざっと二時間、三時少しすぎに岩目館につく。思ったよりきれいだが、海が美くしくなかった。少し失望する。けれども、夕方になったのを見たら、大野氏が賞められたのは決して間違いでなくて美くしい。