Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.447 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

一月二十日

〔一月中の重要なる出来事〕

二月十一日

又、自分の一生の間には、そのほんとうの半身であったものに、めぐり会えないような気がしても居る。私の半身は、今生きて居るか、まだ生れないか? それとも――もうとっくに死んでしまったのかもしれない。が、私には何にも分らない。

指が腫れて痛むので、順天堂に行ったら、かえりに門のところで、俥をひっくり返されて、石で頭をいやと云う程打った。胸が悪くて、非常にいやな心持だった。

一月二十日

〔以下空白〕

〔一月中の重要なる出来事〕

十五日「三太郎の日記」読了

二十六日「ハジ・ムラート」読了

二月十一日(日曜)

佐藤功一氏来訪、父母が御留守なので、私が御目にかかってお話をする。自由恋愛のことや、子孫と云うことについて。又基督教の、キリストと、マリアの居ること、それ等について種々御話しをした。が、私の底の知れない暗闇は、尚依然として居る。非常に明るい。まぼしいほどあかるい。けれども一寸も日のてらない、暗い暗いところがある。人間である。「ジャン・クリストフ」を読んで涙がこぼれた。あんなに長いものの、あれ丈を読んだ丈では勿論分らないが、とにかく、あすこまでのジャン・クリストフには、共鳴を感じることが多い。