Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.447 Zeichen · 76 Bildschirme
二月十五日
二月十六日
かかってもいいとは思うが中々動けないなあと云う心持がする。此頃は、妙な陰鬱が心にかぶさって来る。愛するものの対照がないと云うような心持である。勿論自分はすべてを愛する。すべて、広い、あまりに広い故に、まだそれ丈の広さを持ち得ない私は淋しい。永久の恋、恋人などと云う言葉が深い響を持って来た。
二月十五日(木曜)
今夜十一時父上福島へ御出かけなさる。一寸一緒に行きたいような心持がした。かなり日中はあったかだったので、夜になるとよけい寒いような気がする。母様は、御なかの工合がわるいのに、父様が行って御しまいなさるので、妙ないらいらしたらしい心持で被居っしゃる。少し可哀そうだ。御祖母様が、又三河屋の爺外三四人を相手どって訴訟すると云うことを云ってよこしなすったが、無智なものに法律ほど毒なものはない。彼等は自分で、法律で死ぬばかりか、ひとも一緒に殺そうとする。法律を万能、無上なものと思うとそれは大した間違である。
二月十六日(金曜)
「先覚」はかなりよめた。もうじきに終るのだけれども、レオナルド・ダヴィンチの人格なり、あの時代の人民の心持、それ等を通して著者メレジェコフスキーの心持もかなり分った。