Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.447 Zeichen · 76 Bildschirme
四月九日
四月十日
いかにも罪のある、けがれて居ると云うような感じを与える。
久し振りで家へかえって来ると、すべてがなつかしい。けれども空気のにごって居ることが驚くほどはっきり鼻や肺に感じられる。Mちゃんが来て居る。ねむいけれども、ねるのがおしいようだ。佐藤氏が来られたそうだがお目にはかからなかった。
四月九日(月曜)
目がさめたら、もう一時すぎになって居る。少しびっくりしてしまった。よく眠りは眠ったのだが、余りおそくまで床に居たので、却って頭が重い。まだ何だか東京の空気になじまないような、心持もする。
夕方柴田氏来訪、序につける前文を書いて行きなさる。よる、玄文社から序の校正を廻して来る。小倉さんも少しいやな人だ。印税は一割だなんてそれもいいが印を押してよこすのには、うんざりしてしまう。もうこれからたのみたくない。ああ云うことを私に対してされると、ほんとうに心持が悪くなる。
四月十日(火曜)
雨が降って居る。頭をおされるようで不快だ。今日ふと「トルストイ研究」を見ると、その日記に、「最も力強い催眠術の一つ、即ち人間の精神に対する外部的影響の一つは服装である。人々は良くこれを知って居る。