Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.447 Zeichen · 76 Bildschirme
六月十四日
六月十五日
八日 狩野芳崖遺作「悲母観音」を見る。驚くべき立派さであった。
三十日 一まず出来上る。題を「禰宜様宮田」ときめる。
六月十四日(木曜)
今日いよいよすっかり出来上る。「禰宜様宮田」八十九枚。
午前中、父様と松坂屋へ、石川県の工芸品陳列会へ行って見る。一寸入ったときから、もう田舎くさい、レファインされない感じがしたが、陶器でも気に入ったのは一つもなかった。皆色調のあさっぽい、線の弱いものばかり、それでなければ只やたらに金や銀をこてこてにぬりあげたものばかりである。他人のどんな作品でも、あまりくさすのはいやであるが、悪いものは仕方がない。
珍しく今日は晴れて居るので気持がいい。夜、部屋の障子をあけはなして置くと、夏の夜めいた空気が流れ入って来て大変いいすがすがしい気がする。
随分日記もとぎらしたので書くのが大変うれしい気がする。
六月十五日(金曜)
夜になってから坪内先生のところへあがる。あかりのせいか、時のせいか、大変急に年をとって御見えなさった。どうしたのだろうかと思う。
こないだなおしたところを見ていただいて、キスメットの事をお話し、「星月夜」