Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.447 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

二月二十三日

一番住みいのは、何と云ってもイギリスなのだそうだ。行きに文房堂によって、万年筆を買い、東京堂で『オブローモフ』、と『迷信と科学』、『第二三太郎の日記』を買って来る。ところが帰って来て見ると、国民文庫の『死せる魂』ゴオゴリののが来て居る。偶然、「オブローモフ」と比較するようになった。何と云っても、ゴオゴリの方が、一般にうけるし又、気の利いた筆致を持って居る。肖像がついて居たが、如何にも、あんなものを書きそうな表情を浮べて居る。森田草平の訳では、どこかに下司張ったところがあっていやだ。河村明子氏の話したようなことをしそうな人だ。

二月二十三日(金曜)

朝、石井柏亭氏が来られたと云うので起される。御目にかかって本のことを御願いする。白と金との配合がいいだろうと云って被居っしゃった。いろいろ女の旅行とか、服装とか云うことを御話しなすって、十一時半頃帰られる。蜷川さんから手紙をくれる。夜西村の御祖母様が病気だと云うことを、神戸から知らせて来た。何だかよほど悪そうだ。随分喫驚したが、母様は、工合よくなくて行かれない。で、私が早速行って見ることにして車で八時きっかり出かける。