Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.447 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

四月五日

久しぶりで、御目にかかったので、珍らしいようなうれしいような心持がすると見えて、よく口がきけないような様子をして居る。私も、かえられるのかと思うと少しいやな心持になった。起きたときから、少し目の工合が悪かったが、御飯をすませると、かなり赤くなって居る。すぐ会田さんにガーゼや油紙を買って貰ってむす。押えを赤い糸でとめたので、鼻の峯やこめかみが野蛮人のような隈どりになってしまう。それでも、余り会田さんが誘うので、館の山へ行ったが、目が気にかかってかなり面白くなかった。かえると非常にかゆくなって又おさえをかける。何だか東京へ行きたくなってしまった。夜町役場の人だと云うのを御いくがつれて来て居る。田部氏によく似て居る。

四月五日(木曜)

フト目をあくと、右の目がいやに重い。忘れて居たのが、アー目が悪かったのだと思い出すと気になって鏡を見る、お岩のようになって居るので、すっかり気が滅入ってしまった。今日は一日家にづくんで、目をひやそうと思いきめる。会田さんがお茶や何かを買いに行く。ひとりになってしまうと、つい又本を見る。日記は、目がちんばになったようで、こまかい字が書けない。