Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.447 Zeichen · 76 Bildschirme
六月二十四日
大変それが面白いいいことらしいけれども、私はそう云う風にするのはいやである。
矢張り白浜の、大野隆徳氏の行かれた宿へ行った方がよさそうに思われる。雨で天気がくらいのに、四時半すぎても電気がつかない。灯を夜ほか入用でないものと思って居るのだろうか?
夜、「戦争と平和」をよみ、坂本氏へ手紙を出す。珍らしく興奮して書いた。そして手紙と云う形式が考えを発表する上に、かなり都合のいいものであるのを又明かに感じた。
六月二十四日(日曜)
珍らしく晴れた。昼少しすぎに倉知氏来訪。いい人には違いないのだけれども、少し職業に感化されすぎて居る。春江ちゃんの心持でなぐさめてやるよりも、ピアノの稽古をさせ、いい着物をきせてやることに気をつかって居るうちは、決して彼女を幸福にすることは出来ない。
お貞さんは相変らず病的なのだそうだが、決してあの人ばかりが悪いのではない。それならそれで、良人をまるであきらめてしまえばいいのだが、そこまでは女である彼女には思い切れない。つまり彼女は、二重の自分の心に苦しんで居るのである。気の毒な結婚である。幸福ではないながらあきらめきれず、良人はどうせもう離れても行きどころのない女なのだときめて暮して行く夫婦の彼等も一群であろう。