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Japanische Klassiker mit Furigana

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にっき

日記

宮本 百合子

Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.447 Zeichen · 76 Bildschirme

Aozora Bunko

一番終りの幕、山の竈の前に柿右衛門が独り、ポツネンと火の番をして居るところの色調がおそろしくよかった。が、何とか云う娘が出てすっかり打ちこわした。黒鼠色で、かすんだような大きなかまの前に、背を丸くして黒赤い着物、オリーブの袴をつけた彼の姿は、日本のこう云う芝居よりも、ビョルンソンか、メーターリンクの舞台に出て来そうな色の調和があった。ああ好いと思ったのは、其処ばかりであった。

仁左衛門が、科白の中に、折々、最も印象的にしようとするとき、常盤津か長唄かのような旋律をつけて、声をゆすったがあれは、果して、いいか悪いか分らない。

どんどろ大師はお弓の技巧を見ると云う気だけがした。

鳥辺山心中も要するに浅い。あれで心中出来るものではない。が若しかすると、昔の人は、あれほど単純な行程で、二つの生を滅し得たのかもしれない。

「三太郎の日記」をよむ。大変面白いと云うより、心を動かされることが多かった。今日は三五郎の詩にすっかり涙をこぼさせられた。やい「重圧の精」奴、どけやい、どけやい、どきアがれやい。女王様の御通りだぞ。

悲壮な涙がにじんで来た。

「恋愛によって成長する」