Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme
日本潜水艦が来たぞッ。――A国艦隊は青くなった。かれらはわが潜水艦を、魔物よりも、鬼よりも、おそれているのである。
臆病な武士が、夜みちでむやみに刀をふりまわすように、A国駆逐艦は、むちゃくちゃに爆雷を投げだした。
ごォーッ、どどど……。爆雷はすごい音を立てて破裂する。
司令長官ヤーネル大将は、真赤になっておこった。
「また昭和遊撃隊がやって来たな。わが潜水隊はなにをしておるかッ。すぐに、これから復讐戦をやれッ。」
たちまち、旗艦の檣に、さっと、信号旗がひるがえった。
「大潜水隊は、ただちに単独(ひとり)行動をとり、敵の戦艦隊を襲撃せよ。」
――この信号は、あとで、A国海軍の歴史に、いつまでも残ることになった。潜水隊の司令官オーガン大佐が、この信号にしたがって、わが遊撃隊にまけぬくらい、あばれまわって、奮戦したからである。
大佐は、旗艦から命令をうけると、すぐに艦隊と別れた。
『鯨』『海豚』『竜巻』――すごいやつが六隻、潮風にくるう波をやぶって、北の方へむかった。
オーガン大佐は、A国で一番上手な潜水艦乗だ。三年前に、大使館の武官になって、東京にいたことがあるから、末山大将をよく知っている。