Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme
国のために死ぬる者はとうとい。
「かわいそうだなあ。」
清少年は、沈んで行く敵艦に、不動の姿勢をとって、敬礼を送った。
北浦少佐は、波にただよう敵兵を見て、「たすけてやれ。」と『救助』の号令を下した。
しかし、波が荒い。夕日が沈んで、海がくらくなりかけた。敵兵はみるみる波にのまれてしまう。空には信天翁がくちばしを尖らして、死人の肉をつつこうとしている。
『千代田』は、いろいろと苦心したが、とうとう五人しか救うことが出来なかった。
その敵の中に、一人の士官がいた。するどい眼をしている。腕に傷して、血がたらたら流れている。
「おお、君は、オーガン大佐じゃないか。」
北浦少佐は、その男の顔をじっと見た。敵の士官も、じっと少佐の顔を見た。
「ああ、君は北浦大尉か? 末山大将の副官だったね。」
「そうだよ。去年の暮に少佐になったよ。」
「それは、おめでとう。とうとう戦場で出あったね。僕は君の捕虜になってうれしいよ。」
「うん、君らしく勇敢に戦ったな。敵ながら感心したぞ。つかれただろう。どうだい、葡萄酒をやろうか?」
北浦少佐は、なつかしそうに、オーガン大佐の肩をたたいた。