Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme
秘密艦隊はどこにいるのだ? 昭和遊撃隊はどこにかくれているのだ?
気がせく清少年は、谷兵曹長の腕をつかんで聞いた。
「谷さん、遊撃隊はどこにいるの?」
谷兵曹長は、黙って右手で舵を動かしながら、左手で向うの絶壁を指さした。
「あの蓮華岳の下を、見てごらんなさい。」
見ると、大きな洞窟が、ぽっかりと黒い口をあけている。
「行って見ましょう。」
兵曹長はぐいッと舵を右へまわした。内火艇は波紋をかきながら、洞窟に近づいた。
高さ五十米もあろうか。恐ろしいほど大きな洞窟だ。――内火艇は、入口で機関をとめた。
「あッ、いたぞッ。」
――見よ。うす闇の洞窟の中に、一隻の怪艦が舳をこちらへむけて、ひそんでいるではないか。しかも、艦首にかがやく黄金の光は、まさしく光栄ある菊の御紋章だ。
○
諸君、蓮華岳の洞窟にひそむ怪艦は、『最上』の姉妹艦『三隈』である。洞窟の奥には、糧食庫や、弾薬庫があり、岩をくり抜いた重油タンクの中には、どろどろした赤黒い重油が、一万噸貯蔵されているのだ。
『三隈』は二千五百噸の重油を燃いて、七万五千浬走る力を持っている。一万噸の重油があったら、世界の七つの海を、片っぱしから征服することは何でもない。