Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme
山は岩山で高くそびえ、軍港の後にある火山からは、もうもうと煙が噴き上っている。この煙は悲しみの煙だ。
今から三十五年前まで、この紅玉群島は小さいながら、独立の国だった。それがA国にだまされて取られてしまい、哀れな紅玉国の女王様は、「口惜しい口惜しい。」となげきながらおかくれになった。
その女王の恨が消えずに、今も火山の煙となって、燃え上っているのでは、ないだろうか。
しかし、A国はこの島を根拠地にして、太平洋を支配しようと考えているのだから、何億円の金をつかって、世界一の大軍港をこしらえた。
音に聞えた金剛石砲台には、四十糎の大砲が三門、森のかげにすえつけられ、紅玉湾の奥の方には五万噸の大船渠が浮いている。
島を守る陸軍の兵力(兵隊の数)は二万人で、飛行機が二百五十機、戦車が五十輛もあるのだ。沖には機雷が三万以上沈めてある。
守備隊司令官のロイド中将は、胸をたたいて、
「十万人の日本軍が攻めて来たって、びくともしないぞ!」
と、いばっている。それはからいばりではない。世界中の戦略家(戦争の計略を考える人)が、みんな、
「紅玉島は難攻不落だ。人間の力で攻め落すことはむつかしい」