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Japanische Klassiker mit Furigana

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みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lesen Sie 源頼朝 (みなもとよりとも) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 306.118 Zeichen · 613 Bildschirme

Aozora Bunko

盛長は、そう感じたが、

(待てよ、そうして、自分の為体を見、ひいては、源氏の輩が、どんな士風か、どんな者の寄合か、試みておられるのかもしれない)

とも、密かに警戒した。

警戒しながら、彼は、大胆に飲みつぶれて、そこに眠ってしまった。

海が近いし、しかも夜は秋、丘の上の宏壮な豪族の館なので、寝ごこちは実に快い。

「……盛長どの。盛長どの」

もう深夜。胤頼が、ゆり起していた。

「そっと、奥の間で、父がもう一度、誰も交じえず会おうと仰っしゃる。お越し下さい」

上首尾と、盛長は、血のおどる思いがしたが、

「しばしご猶予を」

と、庭面へ下りて、流れに嗽いし、髪をなで、衣紋を直してから、従いて行った。

鎌倉へ

一

「いつまでこうして、安房にじっとしていても仕方があるまい」

頼朝は、焦心っている。

いつまで――と云ってもまだ安房に上陸してから、半月程にしかならないのであるが、頼朝に取っては、永い気がした。

毎日を無為に過しているまに、刻々、眼前の機会が、逃げてゆく気がしてならない。

しかし、その半月の間も、決して手を拱いているわけでなく、下総の千葉介常胤の所へ、藤九郎盛長に密書を持たせて遣ったように、同様の書面を、八方へ送って、