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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.062 Zeichen · 276 Bildschirme

Aozora Bunko

「手前で間に合や、命惜しみなんぞするものか。ただ、こいつはいけねえ、女の子でなきゃア役に立たない仕事なんだ」

口ではこんな荒っぽい事を言いながらも、平次の霑んだ眼は、ガラッ八の純情を感謝しております。

「役に立つかどうか解りませんが、私ならどうでしょう」

お品は虔ましく口を容れました。

「お品さん、それはいけねえ、そんな事をして貰っちゃ石原の兄哥に済まねえ」

平次は頑固に頭を振りました。

「でも親分、本所深川の人さらいを、この上放っておいては、父親の名折れになります」

お品の決心にも拠りどころがあります。親父の利助に代って、十手捕縄を辱しめないためには、生命を的の仕事に飛込むのも已むを得ないことだったのです。

「なるほど、そう言えばその通りだが、こればかりはいけねえ」

「どんな事をやらかしゃいいんで? 親分」

ガラッ八はまた横合から口を入れます。

「明日は八日で巴屋の施米日だ。今度は徳右衛門町と菊川町の二ヶ町の人数を南辻橋の橋詰の空地に集めると言うから、綺麗な娘を一人土地の者に仕立て、笊か何か持たせて、施米を貰いにやろうという寸法だ、――だが、この囮は、若くて綺麗でなくちゃ勤まらない」