Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme
幸い総右衛門は、罪亡ぼしのつもりでお前によくしてくれるが、伝六はお前というものを眼の敵にした。そこでまず伝六を殺すことを考え、二年前にここで生捕られて刑死した泥棒の冠兵衛の名を借りて手紙を書き、あの小僧に店へ投げ込ませた。冠兵衛の名を借りたのは方便だが、お前は亡くなった父親の敵を討つつもりだったに相違あるまい」
「…………」
「お前は病気で弱っているように見せかけたが、見かけほどは弱っていなかった。お勝手の横に梯子のある日を見定めて、引窓を開け、あの晩は自分の部屋に入って寝ていると見せかけて、宵のうちから店二階に入って隠れていた。――お前の部屋など、夜になれば覗いてみる者もなかったろう」
「…………」
「夜中になると、かねて見定めておいた長押の槍の折れを取って、お前は弓で階下の伝六の胸に射込んだ。恐ろしい力で布団まで通ったのはそのためだ。――弓に弦を掛けるのがさぞ骨が折れたことだろうが、お前は死物狂いでやってのけた」
「…………」
お町の眼は力なくまたたきます。
「冠兵衛の偽手紙を、主人の手箱から盗ませ、代りに灰を入れたのは、お前がお芳を脅かしてさせたに相違あるまい。