Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme
「それから、変なことがありますよ」
八五郎の鼻は蠢きます。
「何が変なんだ」
「けさ銀次の飼っている鶯が死んだんで」
「弱って来たのか」
「いえ、死ぬ少し前まで、元気で囀っていましたよ。――お辰が摺り餌をやると、すぐ死んだそうで」
「餌はお辰がやったに間違いあるまいな」
「皆んなで言うんだから、間違いはないでしょう」
「面白くなって来たな。――ところで、打ち砕いた瀬戸物の破片は手に入ったか」
平次は妙なことを訊きます。
「死んだ大主人が見るのも嫌だからと、念入りに拾って捨てさせたそうで、捜すのに骨を折りましたよ。でも、何とかの茶碗と水差しの破片が裏の流れに捨ててあったんで、これだけは拾って来ましたが」
ガラッ八は懐ろの中から、手拭に包んだ焼物の破片を出して見せます。
「よしよし、それだけありゃ何とかなるだろう」
平次は八五郎をつれて、それからすぐ中橋の道具屋を訪ねました。かねて顔見知りの主人は、平次の出した陶磁の破片を見て、
「――これが斗々屋の茶碗と古備前の水差しの破片だとおっしゃるんですか。――親分の前だが、それは大変な間違いですよ。いかにもよく似てはいるが、どちらも近頃出来の写しで、真物じゃありません。