Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あめのたまがわしんじゅう

雨の玉川心中

山崎 富栄

Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme

Aozora Bunko

五月十四日

五月十五日

五月十六日

宮川さんより御便りあって、ゲル都合ついた由、今日御送りする手筈でしたけど。お留守中に来ていた雑誌の中に、「太宰の仕事部屋は、千草でなく、前の家らしい」と書いてあった由、こまるこまる。

五月十四日

末常氏を、千草におむかえして御相談なさる。九時頃までお飲みになり、お泊りになる。

「泊ってやろうか」

(よろしいの? お家の方……)

「うん」

五月十五日

「グッド・バイ」はじめて今日から御執筆。一日三枚半。一枚五百円。六月二十日頃より連載予定。朝日終了後亀島さんまで通知状のこと。

朝、お食事をすまして千草に行かれ、御仕事にかかる。亀島さん、高原さんお見えになる。午後、新潮の副社長おいでになる。バッタリ道でお逢いして、いろいろ聞かれるのだけれど、御気の毒とは思いつつ御断り申し上げる。

五月十六日

昨夕、アルバムをみせて頂く。奥様のや、お子様の……。よく覚えておいて、町でお逢いしたとき、そっと避けようと思って――。

二時頃おいでになる。どうもお玄関の戸の開けようが平常のように思われなかったと思ったら、昨夕帰りに御一緒のところを奥様に見つかってしまったとか、びっくりしてしまう。