Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あめのたまがわしんじゅう

雨の玉川心中

山崎 富栄

Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme

Aozora Bunko

勿論、奥様が御存知ないからともいえるのでしょうけれど。家庭の太宰さんの、ほんとうの幸せのために、奥様にもいいたい言葉もございました。今のわたしから言うのは不自然でしょうし、失礼なのかも分かりませんが、妻として(奥様のこと)なぜと、いいたいと思うこともございます。

兄さんには、ほんとうのことが言いたいのです。今後少しは、甘ったれた文章やべそ文章を二信、三信の中に書くかも分かりませんが、お赦しくださいませ。

ただ「なまじの心では親兄弟を泣かせることはできない」ということだけは決心しております。

今までの私から考えますと、あまりの転換なので、わたしもひとしお、深く考えております。兄さんの御生活のことも、随分心配しておりました。こんなことは失礼なお話なのか分かりませんが。二人しか残っていない身内の私共一族と戦災後の貧乏生活なので、一層気にかけていたのです。でも近い内にお家も出来上がる御様子ですし、お仕事の方も順調の御様子なのでわたしは涙の出るほど、うれしく思っておりますの。

二信、三信と書くお便りは、どうぞときには友達のような気持ちで判読してくださいませ。