Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あめのたまがわしんじゅう

雨の玉川心中

山崎 富栄

Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme

Aozora Bunko

第一お世辞なんていやなものです。

というような訳で、過日太宰さん宛に参りましたものを同封いたします。どうぞご覧くださいませ。これは唯一の証拠物件でございます。私が葉書中に「あほくさ」ことを書き加えましたのは、堤様へもお知らせしておかなくてはいけないと思いましたので――。あちこちのひとの心を傷つけて、なんという情けない人でございましょう。太宰さんは、お体の方も、お仕事の方も、とても好調でございますから、およろこび下さいませ。

三月号か四月号の小説新潮に『眉山』というのをお書きになりましたが、これは、きっと堤様の腸ねんてんの原因になる恐れの十分にある作品ではなかろうかと、思われます。

それからこの間、全集にお載せになる写真を撮りに、カメラマンの田村茂氏がみえまして、いろいろスナップしていかれました。丁度さきほど八雲のひとがみえまして出来上がったものを見せていただきました。私も全スナップを密着で頂けるようにお願いいたしましたから、できてまいりましたら、その中からどれかをお送りいたしたいと思っております。

玉川上水の堤のあちらこちらから、可愛い芽生えが感じられて、厳しい冬の名残りもあとわずかに思われます。