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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

金吾 いや、そりゃ、春子さまが居てえと思うだけおいでなしたらええ。この別荘は春子さまのものじゃから。

春子 だって、そんな……でも安心した、ここに居さしてね、金吾さん。

祭りばやしの音が、湧き立つように流れてくる。

それが、明るい、さわやかな、信州の音楽のテーマに変って――

よく晴れた、昼前の山荘をとりまく林に、小鳥たちが囀り騒ぐ音。

敏子 (快活な調子で)お母ちゃま、こんなきれいな花!

春子 (明るい快活な調子になっている)まあ、きれいね。敏ちゃん、あんまり向うへ行くんじゃないのよ。お母あちゃまはおじちゃんの加勢と、お昼の御飯の仕度がありますからね。あんまり遠くへ行くんじゃないのよ。

敏子 はあい!

春子 やれ、どっこいしょ。(金吾が刈り込んだソバの木の束を集めて、軒下へ運んでいる)

金吾 (ソバの木を刈り込みながら、これも明るい声で)春子さま、もうそりゃいいだから、すこし休んでござらして。あんまりいっぺんにそんなことするとくたびれる。

春子 なに、まだ平気よ。だけど夜はもうあんなに寒いのに、昼間こうして天気がいいと、まだなかなか暑いのね。ほら、こんな汗。

金吾 でやしょう? でも、これから一日増しに寒くなって、日が短かくなりやす。