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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

た。それを見ているうちに俺あ、なんだか、春子おばさんが出て来て、父のぐるりを飛びまわっているような気がしたんです。……するとそんな時、春子おばさんの好きだった祭りばやしが山の奥から響いてくるのを聞いたような気がしやした。あれは俺の空耳だったのかもしれねえ。しかし、もしかすると奥の部落ではやしの稽古がホントに始まっていたかもしれねえ。……(その祭ばやしが、はるかに鳴りはじめる)とにかく、そうやって、春子おばさんの墓を囲んで敦子おばさんと敏子さんと一郎という坊やと杉夫さんと俺と、それから父とで、ずいぶん永いこと立っていやした……」(祭りばやし)

金太郎君が私にそう語りました。

表へ出て来る祭りばやし。

……金太郎君は既に二十を越した立派な青年になっていて、それが今は亡くなった養父の金吾老人を思い出させるような質素な、ガッシリとした百姓姿をして、草に埋れかけた二つの墓を見やりながら、ポツリポツリと語るのです。その足もとには、もう老犬になったジョンが、そのほとんど盲いた目で、何を見るのか黙々として坐っていました。その時蝶が飛んでいたという墓のほとりには、既にどこを見ても蝶の影も、花の姿もありません。