Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

「ほんとに、まだお若い方」

とお銀様が言いました。お君が気がつくと、お銀様が馬上の御支配様を見ている眼の熱心さが尋常でないことを知りました。

お銀様も、やはりお若いお嬢様である。お若い殿方を見るのはいやなお気持もなさらないものかと、お君はそぞろに気の毒になってきました。それで自分もその御支配様が、馬に召して、だんだんに近いところへ打たせておいでになる姿を、お銀様と同じようにながめていますと、

「お幾つぐらいでしょうね」

お銀様がこう言いました。

「左様でございますね」

お君は、この時に御支配のお面とお姿とをよくよくとながめました。馬は二人の方へ向いて駈けて来ました。その間はかなりありましたけれど、こちらは木の蔭に隠れていましたから、向うではわかりません。

「お嬢様、御支配様は大へんお綺麗なお方でございますね」

「ええ」

とお銀様はこのとき振返って、お君の顔を見た眼つきに悲しい色が浮びます。

「帰りましょう、失礼だから」

自分が先に立ってさっさと家の方へ行ってしまいます。お君はぜひなくそのあとをついて行きました。

お居間へ帰るとお銀様は、わざとしたような笑顔を作って、