Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
わらわのはんせいがい
妾の半生涯
福田 英子
Lesen Sie 妾の半生涯 (わらわのはんせいがい) von 福田 英子 (ふくだひでこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 64.051 Zeichen · 122 Bildschirme
彼は亜米利加より法学士の免状を持ち帰りし名誉を顧みるの遑だになく、貴重の免状も反古同様となりて、戸棚の隅に鼠の巣とはなれるなりき。可哀さの余りにか将た憎さにか、困らせなば帰国するならん、東京にて役人などになって貰わんとて、学問はさせしに非ずと、実に親の身としては、忍びざるほどの恥辱苦悶を子に嘗めさせ、なお帰らねば廃嫡せんなど、種々の難題を持ち出せしかど、財産のために我が抱負理想を枉ぐべきに非ずとて、彼は諾う気色だになければ、さしもの両親も倦み果てて、そがなすままに打ち任せつつ居たるなりき。かくて彼は差し当り独立の計をなさん者と友人にも謀りて英語教師となり、自宅にて教鞭を執りしに、肩書きのある甲斐には、生徒の数ようように殖えまさり、生計の営みに事を欠かぬに至りけるに、さては彼、東京に永住せんとするにやあらん、棄て置きなば、いよいよ帰国の念を減ぜしむべしとて、国許より父の病気に托して帰国を促し来ることいと頻りなり。已むなく帰省して見れば、両親は交々身の老衰を打ち喞ち、家事を監督する気力も失せたれば何とぞ家居して万事を処理しくれよという。素より情には脆き彼なれば、非道なる圧制にこそ反抗もすれ、事を分けたる親の言葉の前には我慢の角も折れ尽し、そのまま家におらんかとも考えしかど、多額の借財を負える身の、今家に帰ら