Japanische Klassiker mit Furigana
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わらわのはんせいがい
妾の半生涯
福田 英子
Lesen Sie 妾の半生涯 (わらわのはんせいがい) von 福田 英子 (ふくだひでこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 64.051 Zeichen · 122 Bildschirme
計画する事件も、求めてその頃は聞かざりしが、儂は日清談判の時に至り、大いに感ずる所あり、奮然書を擲ちたり。また小林は予ての持論に、仮令如何に親密なる間柄たるも、決して、人の意を枉げしめて、己れの説に服従せしむるは、我の好まざる所、いわんやわれわれ計画する処の事は、皆身命に関する事なるにおいてをや、われは意気相投ずるを待って、初めて満腔の思想を、陳述する者なりと、何事においても、総てかくの如くなりし。しかるに、忽ち朝鮮一件より日清の関係となるや、儂は曩日に述べし如く、我が国の安危旦夕に迫れり、豈読書の時ならんやと、奮然書を擲ち、先ず小林の処に至り、この際如何の計画あるやを問う。しかれども答えず。因って儂は、あるいは書にし、あるいは百方言を尽して、数その心事を陳述せしゆえ、やや感ずる所ありけん、漸く、今回事件の計画中、その端緒を聞くを得たり。その端緒とは他に非ず、即ち今回日清争端を開かば、この挙に乗じ、平常の素志を果さん心意なり。しかして、その計画は既に成りたりといえども、一金額の乏しきを憂うる而已との言に儂は大いに感奮する所あり、如何にもして、幾分の金を調え、彼らの意志を貫徹せしめんと、即ち不恤緯会社を設立するを名とし、相模地方に遊説し、漸く少数の金を調えたり。