Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

こざくらひめものがたり

小桜姫物語

浅野 和三郎

Lesen Sie 小桜姫物語 (こざくらひめものがたり) von 浅野 和三郎 (あさのわさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.097 Zeichen · 267 Bildschirme

Aozora Bunko

兄妹は、あんまり沢山で数が分りませぬ……。』

『あなたはよく怖がらずに、私の所へ来てくれましたね。』

『でも姨さまは私を可愛がってくださいますもの……。』

『可愛がってくれる人と、くれない人とが判りますか?』

『はっきり判ります。私達は気の荒らい、惨い人間が大嫌いでございます。そんな人間だと私達は決して姿を見せませぬ。だって、格別用事もないのに、折角私達が咲かした花を枝ごと折ったり、何かするのですもの……。』

そう言って、梅の精はそのきれいな眉に八の字を寄せましたが、私にはそれが却って可愛らしくてなりませんでした。

『でも、人間は、この枝振りが気に入らないなどと言って、時々鋏でチョンチョン枝を摘むことがあるでしょう。そんな時にあなた方は矢張り腹が立ちますか?』

『別に腹が立ちもしませぬ……。枝振りを直す為めに伐るのと、悪戯で伐るのとは、気持がすっかり異います。私達にはその気持がよく判るのです……。』

『では花瓶に活ける為めに枝を伐られても、あなた方はそう気まずくは思わないでしょう?』

『それは思いませぬ……。私達を心から可愛がってくださる人間に枝の一本や二本歓んでさしあげます……。