Japanische Klassiker mit Furigana
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme
又このような山へ行くと、温度も零点下何度、或は十何度と降ることがありますから、防寒具も充分持って行かねばならず、よしんば山小屋があっても、設備は不完全ですから、自然、食糧、寝具、場合によっては燃料や、テントまで持って行かねばならず、如何に人夫をやとうにしても、相当な荷物は、自分でしよって行くことになりますから中中大変です。もっとも、男に負けず、男以上の荷物をしよって、どしどし山に登って行く女の方も、あるにはありますが、大抵の御婦人、殊に家庭をもっておられる方々には、この様なことにおすゝめも出来ないし、実際問題として、無理だろうと思います。体力的に無理であるばかりか、時間的にも無理でしょう。と申しますのは、こんな山では、いつ吹雪にあうかも知れず、そのような時にはテントの中なり山小屋なりでいく日でもスクンデいなくてはなりません。大体いく日の山旅をするという予定は立ててあっても、それがどう変化するか見当がつかぬのであります。そうすれば、一家の主婦ともあろうものが無鉄砲にウチをあけておくことが不可能である以上、このような登山はこれまた不可能ということになります。