Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまをおもう

山を思う

石川 欣一

Lesen Sie 山を思う (やまをおもう) von 石川 欣一 (いしかわきんいち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.814 Zeichen · 157 Bildschirme

Aozora Bunko

これは「見て来たような」でなく、事実見て来た話だが、夏の盛りの上高地の夕方よりも、神宮外苑に沿う信濃町・権田原のあたりの方が、遙かに静かで、深山幽谷の感がある。

◇

秋の山をひとりで歩いて見たい気持がしきりに起る。またこの新緑の頃に、奥上州の、利根川の上流地方をポツリポツリ歩いて見度い。

◇

はじめて太平洋を横断し、ことにホノルルへ寄港する汽船(或はモーター船、例えば浅間秩父等)に乗る人は、夏より冬を選ぶべきである。私は三度ホノルルに立寄った。その中の一度は真夏、アメリカからの帰りで、他の二回は冬、日本からの途中であった。その第一回の印象は、もう十年以上も前のことだが、いまだに新鮮である。

◇

横浜を出た時は雪が降っていた。それが一日々々と暖くなり、そして十日目の朝、ポートホールから外を見ると、これは何と青々とした半島が目の前にあったことだろう!緑の丘、ヒビスカスの花、小鳥、椰子の葉をバサバサいわせる風、ワイキキの浜での水泳。よくいう常夏の国だ。日本や米国が夏である時に行っては、一向面白くない。