Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme
だけど、だけど、日本は本当に勝つかしら? こちらには末山大将がいらっしゃるけれど、もしももしもあの恐しいフーラー博士の『荒鷲』が出て来たら……ああどうしょう?」
小さい胸に、後から後から心配がわいてくる。※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、そっと目を伏せた。小さい唇がかすかに動いている。お祈をしているのだ。
「……代々木の森にしずまります明治天皇さまの尊いみたまに申し上げます。どうか海軍をお守り下さいませ。神風をお起し下さいませ。そして、そして、この昭和遊撃隊が、大きな大きな手柄を立てますように……」
後の言葉は、にわかに起ったはげしいつむじ風の音で、消されてしまった。
木下大佐の命令で、わが『最上』が、全速力を出しはじめたのだ。そのあおりで、一陣のつむじ風がまき起ったのである。
ああ四十五ノットの全速力! じつに、すごいスピードだ。見る見る遊撃隊はしぶきの煙につつまれ、風はごうごうと吠え立てる。
檣の戦闘旗が、いまにも、ビリビリひき裂かれやしないかと思うばかり。
※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、櫓の中にいるのに、よろよろとよろけて、吹きとばされそうになった。