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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme

Aozora Bunko

」

近づいて見ると、それは『愛宕』の姉妹艦『高尾』だった。ひどい姿だ。櫓は根もとからたおれ、煙突はふきとばされ、後の砲塔は、見る影もなくこわれている。

そして、穴という穴から、めらめらと赤い火がふき出しているのだ。

「御奮戦ありがとう。」

『最上』は信号旗をかかげた。すると、もえる『高尾』の上甲板から、手旗信号で返事があった。

「復讐戦をたのむ。『妙高』『那智』を残して、わが艦隊全滅に近し。司令長官も戦死された。」

「敵艦隊はどうしたか?」

「敵偵察艦隊も全滅に近し。残るは三、四隻。いそぎ追跡をこう。」

これが巡洋艦『高尾』の最後の言葉だった。この信号が終ると、弾薬庫に火がまわったのだろう。

海の裂けるような大爆発が、つづけさまに起り、まっ黒な煙がもうもうとまき上ったと思うと、もうその姿は、見えなくなってしまった。

遊撃隊三千人の勇士は、名誉の戦いを終ったこの戦死者に対して、厳粛な敬礼を行った。

『最上』の軍楽隊は、悲しい悲しい送葬の曲を奏した。さみしい調が、波の上を流れた。

「きっときっと仇をとってやるぞ。」

水兵たちは、『高尾』の沈んだ後の渦巻を見ながら、拳をふるって泣いた。