Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme
聯合艦隊司令長官末山大将は旗艦『長門』に乗って、横須賀から伊勢湾に向って急行した。伊勢神宮に戦勝を祈るためである。
末山大将は吉田松陰や山県有朋を生んだ長門の国の人である。痩せた小さい提督だが、その眼には鷲よりも強い光がある。『戦術の神様』として、大将の名は世界に鳴りひびいているのだ。
大将は森厳な伊勢の神域にうずくまって、沈黙の祈をささげた。
「海行かば水づく屍、もとよりわが聯合艦隊は全滅を覚悟して戦います。天つ神、国つ神よ、ねがわくはこの皇国を守らせたまえ。」
――これが大将の祈だった。伊勢湾は日本人にとって、『神の海』である。しかも戦略的に見ると、太平洋作戦の根拠地として、東京湾に次いで重大なところなのだ。横須賀、呉、佐世保三軍港のどれからもそんなに遠くなく、しかも艦隊の行動をかくすのには持って来いだ。秘密根拠地として、これ以上の湾はちょっとないだろう。
末山大将がこの『神の海』を第一期の根拠地にしたのは、さすがに『戦術の神様』だけのことはある。
『長門』につづいて百五十数隻の軍艦、駆逐艦、潜水艦、特務艦が、三つの軍港から、伊勢湾をめがけて急行した。