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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

Lesen Sie 昭和遊撃隊 (しょうわゆうげきたい) von 平田 晋策 (ひらたしんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 102.452 Zeichen · 208 Bildschirme

Aozora Bunko

フーラー博士は、まっ青な顔をして腕をくんでいる。アーサー少年も、飛行眼鏡の下に、おどおどした瞳が悲しそうだ。

「お父さん、とうとう負けましたね。」

「…………」

博士は、だまっている。

「武田博士は、えらいですね。」

「…………」

「ね、お父さん、どうして黙ってらっしゃるんですか。潜水艦『富士』は、すごかったですね。」

アーサーは、『富士』の恐しい戦闘力に、すっかり驚いてしまっているのだ。――

○

思えば恐しい戦だった。木更津をすぎて、もう品川の台場もちかい時、目の下の白い雲をつき破って、大怪物があらわれた。『荒鷲』隊が「あッ。」とおどろくまもなく、武田博士の声がりんりんとひびきわたった。

「フーラー博士よ。とうとうお目にかかりましたね。さあ、わが飛行潜水艦『富士』が強いか、君の『荒鷲』が強いか。今こそ堂々と勝負を争おうではないか。わが尊敬する『荒鷲』爆撃隊の勇士よ。どこからでもかかって来たまえ。」

力強い声だった。腹にひびくような声だった。

『荒鷲』隊は、だまっている。あまりに意外な怪物が出て来たので、さすがのフーラー博士も、唾が咽につまって、声が出ないのだ。