Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(五)金の鯉
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.062 Zeichen · 276 Bildschirme
「菊川町の盲目の太助の出戻り娘だろう」
「親分は、どうしてそれをッ」
「大変な事になった、来いッ、八」
平次は脇差をブチ込むと、サッと飛出しました。続くガラッ八、女房のお静は呆気に取られてその後ろ姿を見送っております。
「親分、何をそんなにあわてなさるんで」
菊川町の裏、盲目の太助の汚い家の前に着いた時ガラッ八はたまり兼ねて平次の袂を引きました。
「黙っていろ、今に判る」
平次は好奇心でハチ切れそうになっているガラッ八を払い退けて、太助の家へヌッと入ります。
「お品さんが見えなくなったそうじゃないか、どうしたんだ」
「銭形の親分さんで――今神田のお宅へお知らせしようと思っていたところですよ」
太助は見えぬ眼を見開いて、さして驚く風もなく、この闖入者を迎えます。
「親分、お品さんはどうしたんです」
ガラッ八はたまり兼ねて後ろから首を突込みました。
「俺があんなに止めたのに、この家の娘の身代りになってさらわれたんだ。――綺麗自慢と思われたくないから、一度は思い止まったような事を言っていたが、お品さんは気性者だから、あんな事で引込む人じゃねえ」
「ヘエ――」
「施米の時、姿を変えて来たのを、お前は気が付かなかったろう。