Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.062 Zeichen · 276 Bildschirme

Aozora Bunko

平次は気が付くとすぐ、お品に頼んで、利助の子分を二人走らせました。

お蔵前まで往復一刻足らず、何もかも解ったところは、平次を落胆させるばかりでした。坂倉屋の言い分は、「百両の賭はたしかにした。が、そんな事はありがちの事で、百両ばかりの金を取られるのが惜しかったら、月に一人ずつ人殺しをしなければなるまい。――それはまアいいとしても、今日は碁の師匠が来て、昼頃から打ち始め、十番碁の今は七番目だから、夜中前には外へ出られるはずはない」という挨拶です。

金持の増長した言い草ですが、それが本当なら、どうすることも出来ません。

そのうちに川の方から、多勢の声高に話すのが聞えて来ます。

「親分、川の中から大変なものがあがりましたぜ」

ガラッ八が飛んで来ました。

「何だ、大変な物てえのは?」

「金の鯉」

「えッ」

平次も新しい糸口を掴んだような気がして、飛んで行きました。

伊勢屋新六が、むき出しの頸筋へあれほどの傷を受けて、材木置場に血の斑点もこぼさないのは、やはり水の中で突かれたはずで、水の中に謎が潜むとすれば、伊勢屋が断末魔に言った「金の鯉」という言葉が意味深長になります。