Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(五)金の鯉

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(五)金の鯉 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.062 Zeichen · 276 Bildschirme

Aozora Bunko

「悲鳴の聞えた時、表の方に顔の揃っていたのは誰と誰だ」

「不思議なことに皆んな表にいましたよ、千代次郎も、才吉も、お隣の安兵衛も、勘次も」

「草間六弥は」

「これは仏間に居たそうで、――間違いはありません、証人は近所の衆が二三人――」

「女三人は?」

「三人とも奥に居たそうですから、やればこの三人のうちの一人ですよ」

ガラッ八は物事を簡単に片づけます。

「だが、女にあんな事が出来るかな、死んだと思った主人が生きているのを見たらその場で腰を抜かすか、目を廻すのが精一杯だろう」

「女三人のうちの一人でなきゃ、二人組んでやったとしたらどうでしょう?」

「妾同士がかい、――それもあッと言う間に気が揃うかい」

「なるほどな」

「道具箱から匕首を持出して、主人の幽霊を突き殺す胆っ玉は大抵じゃないぞ」

「すると親分」

「まア、考えさしてくれ、俺にはますます判らなくなって来たよ」

平次は深々と腕を拱きました。

「それから、女三人の身持も手一杯に聞いてみましたよ」

「どうせろくな事はあるめえ」

「難のないのは一番若いお辰だけ、あとは勝手なことをしていますぜ。主人が死ぬと近所の衆は遠慮がないから何もかもヅケヅケ話してくれます」