Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme
それを横から取って銭形の平次は、
「吉三郎さん、留守に大変な事が起ったよ。番頭の清六さんと植木屋の松五郎が殺されて、大旦那の遺言状がなくなる騒ぎさ」
「えッ」
「あっしは平次だ」
「銭形の親分さん。――そうでしたか、それはそれは」
吉三郎は漸く平静を取戻した様子です。
それからは何事もなく、迎えの店の人達と一緒に、少し足を痛めたらしい吉三郎は、平次を加えて、何かと打ち語りながら、江戸へ入りました。
吉三郎が帰って来ると、越前屋も何となく落着きを取戻して、日頃の秩序が蘇ります。
跡目の相続は、吉三郎か金次か、それともお辰か、いずれ親類が寄って、亡くなった佐兵衛の気持を考え合せた上、何とか決めることになりましたが、それにしても、せめて三十五日が済んでからというのが吉三郎の穏当な主張でした。
松五郎殺しの疑いで、三輪の万七に挙げられた金次は、三日経っても、四日経っても帰らず、そのまま清六松五郎殺しの下手人に決るのではないかと思われた七日目の晩、平次の家へ――、
「親分さん、どうぞ、金次さんを助けて下さい。あの人は人なんか殺すような悪い人じゃありません。お願い――」