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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十五)茶碗割り

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

「ちょいと待って下さい。それを順序を立てて話して頂きたいんですが、――脅かし状が来てから五日目、一番後の手紙が来た晩ですね。お嬢様が宵に気分が悪いとおっしゃって、御自分の部屋へ御両親を呼びなすった。そして、通じがつくとケロリと癒ったのですね」

「その通りだ」

「変な事を伺いますが、お嬢様が手洗の間、お二人はお嬢様のお部屋でお待ちになったのでしょうね」

「その通りだ」

「それで前後の事がよく解りました。それから後二日の間は」

「八五郎親分が来てくれて狩屋氏と一緒に見張ってくれたせいか、何にも起らなかった。至って平穏であったよ」

「七日が過ぎてホッと御安心なすった。八日目の晩という昨夜――心祝いのお酒などが出て、八五郎をお帰し下すった」

と平次。

「その通りだ。今朝は皆んなとんだ朝寝をしたが、とりわけ倅はいつまで待っても起きて来ない。昼近くなって家内が見に行くと、雨戸が開いて障子は閉っていたそうだが、開けて見ると中はあの通りだ」

「驚きましたよ、親分」

五十前後の内儀お縫は、主人彦太郎の後ろから慎ましく顔を出しました。

平次はもういちど部屋の様子と兵太郎の死骸とを見直し、改めて家中の者をどこかへ集めておくように頼みました。