Japanische Klassiker mit Furigana
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あめのたまがわしんじゅう
雨の玉川心中
山崎 富栄
Lesen Sie 雨の玉川心中 (あめのたまがわしんじゅう) von 山崎 富栄 (やまざきとみえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.997 Zeichen · 129 Bildschirme
塚でも立ててくれるかも分かりませんよ”と仰言ってらした。あの世の夢を楽しみに逝きますわ。太宰さんと御一緒なら、何処へいっても、少しも怖ろしくなどありません。
そう、いつだったか、御一緒に横になったとき、あの世のお話をしていて、
“亡くなった兄達が喜ぶでしょうね、私がいったら。そして太宰さんの御両親に御挨拶するときには、まず大きな鯛の御料理をして、皆様に御挨拶するわ”
“そうそう、そうするとね、祖母が、ああ、私が料理する、なんていうよ。祖母って、そうなんだ”
“お驚きになるでしょうね”
“おや、人が変ってるねッて言うだろう”
“サッちゃん、ご免ね、君をもらいますよ”
いま持っている買物籠、吉祥寺で御一緒に太宰さんに買って頂いたもの。毎日お逢いしていた思い出はつきない。
“十年前に逢いたかったなあ。先輩は、なぜ君を紹介してくれなかったんだろう。同じ本郷に住んでいたのにね”
“だって、それは太宰さんが悪いのよ。自動車なんかで学校に通っていらっしゃったんですもの。もし歩いていらしたら、きっと屋上から帽子の上へ唾が落ちたかも分からないのに――”
物産の加藤郁子さんには大変々々お世話になりました。