Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans
『べら棒め、泥鰌の代を貰いに行って、まさか、生命を奪られる奴があるもんか。その若殿だか何だか知らねえが、汝に弓を向けた侍ってのは、おおかた、気狂いか何かだろう』
『どうして、人品のいい、立派な若様さ。顔の面長なところが、どこか上野介に似ていた』
『忌々しいな、吝ったれ屋敷め』
『まあ、いいや、くれたと思えば』
『主人の物だと思って大風に云うな』
『その代りに、台所足軽の花木さんから、口どめされた事を喋べりちらしてやるからようがす』
『なんだ、口止めされたというなあ』
『何ネ、例の一件があるんで、大殿様や若殿が、本所へ移る日を、ばかに、世に秘し隠しにしているんで』
『ふム、成程』
『ほかの出入商人には、まだ、四、五日こっちにいるように云っているが、ほんとは、今日限りであの屋敷の者はすっかりいなくなるんですぜ』
『馬鹿め、そんな事をいくら喋べり歩いたって、何んの腹癒せにもなりやしねえじゃねえか。泥鰌のほうは、はっきり損しちまわあ。誰か、頭を下げて、取って来い、取って来い』
源蔵の眼と、貞四郎の眼とは、梯子段の途中と下で凝と結びついていた。女中の来る気勢がしたので、二人は、無言のまま、二階へ戻って行った。