Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans

Aozora Bunko

済まないが、一足先きに行ってくれないか、宿を定めておいて、晩方、落ち合おう』

『誰だ、あの仁は?』

『兄も世話になっているし、拙者も、以前、小笠原家へ推挙をうけたことのある御旗本の内田勘解由殿だ』

『そうか、では、先に参って居る』

定めた宿へ、二人は先に草鞋を解いていた。

とっぷりと暮れてから、もうみえないかと思った郡兵衛は、元気に、戻って来た。

食事は、内田父娘の者と、べつな宿でして来たという。しきりとそれからは、郡兵衛の雑談が弾んだ。旅へ出て、初めて旅らしい快活な晩を三名とも味わった。

江戸迄も、その明るさはつづいた。然し、江戸へ帰ってからの郡兵衛は、それ限り誰にも顔を見せなかった。

山科にいる内蔵助の旨をうけて、原惣右衛門が下向したのは、それから間もない後の事である。

勿論、惣右衛門の下向は、主家没落以来の憤恨の火の手を、いちど、消し伏せるためだった。在府組の激越な気勢を、遠くから眺めている内蔵助は、その火があぶなくて、放って措けない危惧を感じだしたのである。その火消し役も、なみな者では、却って火を大きくしてしまうか、収拾のつかない結果にしてしまう惧れがある。