Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans

Aozora Bunko

『それで返しに来られたのか』

『まだこれから、十数名の家を歩かなければならん。……いや永い間、ああだのこうだの、お互に馬鹿な日をつぶしたものさ』

『怪しからぬ話だ!』

六郎左衛門は、自分の連判を袂へ突っ込むと、苦りきって、

『人の血判を、ただ掻き集めて、それだけの口上で突っ返すなど。――多分はこんな事じゃろうと思っていたが、余りにも、馬鹿げておる』

『本来は、内蔵助殿が、連判の全員をお招きされて、斯くかくと、経緯をお話しあった上で、一言、御自身の不徳と詫びて下されればよいのだが、円山の会議の折も、人は集まらぬし、又大石殿も、今では方々に会う事も、どうも面目なげに窺われるので……』

『お帰りの上は、大夫に伝えて下されい。――六郎左衛門、落胆いたしたと』

『承知いたしました』

苦笑をかくしながら、二人は匆々に、百日紅の門を出て、

『貝賀。こうして歩いてみると、人間の心というものは、実におもしろいな。……裏と表、双つ鏡で見るようだ』

彼の道此の道

『――次は何処だ』

『北野におる灰方藤兵衛』

『それは、住居がよく分っているからいい。だが、まだ大分残っておるか』

『十七、八名はあろう』