Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans

Aozora Bunko

お軽が家

それを信じて、内蔵助もこの京都へ来てからは、何かと玄渓をよい相談相手とし、殊に同志の家族の病気といえば真っ先に見舞い、藩士の手ではなし難い家財の売払いとか、又、復讐につかう武器、火事装束の註文とか、殊には経済上の細かい事にいたるまで託されて、玄渓も、その信頼を裏切らなかったのに――近く内蔵助が江戸表へ下るという事になると、その同行を(まず、お見合せあるように)とのみで、断られたというのである。

『――まあ訊いてくれ、源吾殿。わしの不服が無理か、大石殿の断るのが尤もか』

『……弱りましたの。正直に申せば、拙者も大夫のお断りが御尤もだと心得る』

『なぜ?』

玄渓は、白い眉毛をうごかして、肩を尖らした。

『武士の道、医の道、自ら職分によって尽すべきことが違いまするでな』

『知っておる! ――然し、昔、華陀と申す支那の医家は、関羽の恩を慕って共に戦場に立ち、関羽が毒矢に中った時には、その疵を療治いたしておる。各※(二の字点、1-2-22)の義胆、その御苦労に、われ等も、微力ながらお供して参ろうというのに、何で、武と医との職分の差があると仰せられるか。お断りなさるのが、玄渓、解せんのでござるわい』