Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans

Aozora Bunko

『やあ、お出でか、どうぞ』

『ちと急ぐ。そちらへ廻ろう』

源吾は、横の木戸を開けて、裏へ入って来た。藪越しに、薄氷の張っている狭い川が見える。

『堀部――』

顔を見ると、すぐ、声をひそめて、

『よろこべ、吉報をつかんで来た』

『えっ、何だ』

『きょうも、例の四方庵へ茶の稽古に行ったのだ。指南をうけて、帰りがけ、この次の稽古には、六日の朝がた参ります――と、こう何気なく云ったのだ』

『ふム』

『すると、宗※(「彳+編のつくり」の「戸」に代えて「戸の旧字」、第3水準1-84-34)が、ことばの下に、イヤ、六日は困ると云う。六日には吉良殿に茶の朝会があって、それへ参る予定になっておるから、余の日にして欲しいと云うのだ』

『しめた』

安兵衛は思わずさけんだ。

寝ても醒めても、聞き出したいと願っていた事はそれだ。吉良上野介がたしかに邸にいるという日の確証をつかむ事だった。――六日に茶の朝会をやるとすれば、五日の晩には、必ず邸にいることは疑う余地もない。

『じゃあ、すぐにこの由を、内蔵助殿の耳へ』

『む。――それも急ぐが、五日とすれば、もう明日、あさって。ここからも手配を』

『お、いつでも』