Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

Lisez 新編忠臣蔵 (しんぺんちゅうしんぐら) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 337 181 caractères · 676 écrans

Aozora Bunko

『何が心得ぬ』

『御家老には、彼の衆を、ただの囚人と思われてか』

『徒党の罪、兇器の罪、高位の御方を殺害の罪、挙げて数うれば五指に余る国法の大罪を犯した者、囚人に相違なかろう』

伝右衛門は、心外そうに眼をうるませた。彼は彼として、それに対する議論は持っている。だが、三宅藤兵衛は家老であり、自分はずっと席の低い物頭役である。――じっと黙っていたが、藤兵衛の睨めすえた眼が外れないので、

『然し、御家老。武士は固よりの事、お台所へ出入する町人輩や、お坊主の端くれまで、義士よ、武士道の華よと、世を挙げて称えておりまする。その人心に及ぼす所は、どれ程、尊いものがあるか分りますまい』

『だまんなさい。罪人を称える事それ自体が、人心へは悪影響だ。法を無視し、国を紊す風を醸すものでござる』

『御家老は』

『まだ云わるるか。法を度外しては一藩の政治もなりませぬぞ』

『もののふの心を知らぬお言葉。伝右衛門は、武士でござれば、服しかねまする』

『服さぬとな』

『はいっ』

『服さぬと云ったな、伝右どの』

『申しました』

『これ伝右どの、貴公よいお年をしながら、巷の人気などに、ぼっとしてはいかぬぞ』