Classiques japonais avec furigana
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
Lisez 三国志(八) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.
N1 · avancé · kanji et kana modernes · 195 604 caractères · 391 écrans
と、平常の怠りない用意をほのめかして掌を指すように語った。
酒宴となって、くつろいだ時である。今度は孫権が費へたずねた。
「いま、孔明の側にいて、功労を記し、兵糧その他の軍政を扶けている者は誰だな?」
「長史の楊儀であります」
「つねに先鋒に当る勇将では」
「まず、魏延でしょうか」
「内は楊儀、外は魏延か。ははは」
と、孫権は意味ありげに打ち笑って、
「自分はまだ、楊儀、魏延の人物は見ていないが、多年の行状で聞き知る所、いずれも蜀を負うほどな人物ではなさそうだ。どうして孔明ほどな人が、そんな小人輩を用いているのか」
費※(「ころもへん+韋」、第3水準1-91-80)はことばもなく、その場はよいほどにまぎらわしたが、後、祁山に帰って、復命したあとで、これをそのまま孔明に語ると、孔明は嘆息して、
「さすがに孫権も具眼の士である。いかに良く見せようとしても天下の眼はあざむかれないものだ。魏延、楊儀の小さいことは、われ疾くに知るも、呉の主君までが観抜いていようとは思わなかった」
と、なお独り託っていた。
木牛流馬
一
「それがしは、魏の部将鄭文という者です。丞相に謁してお願いしたいことがある」