Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

Lisez 三国志(八) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 195 604 caractères · 391 écrans

Aozora Bunko

五

そして最後にいたるまで、鉦鼓の者は残して、常と変るところなく、調練の螺を吹き時の鉦を鳴らし、旗々はなお大軍そこにとどまるものの如く装っていた。

――一方、魏の曹真は、その後、守るに専念して、とみに気勢も昂らずにいたが、折から、左将軍張が洛陽から一軍をひきいて来て味方の陣に参加した。

曹真は、彼を見ると、訊ねた。

「貴所は都を立つとき、司馬懿には、お会いにならなかったのか」

すると彼は答えた。

「いや、会わないどころではありません。それがしが加勢に下ってきたのも、ひとえに司馬仲達の計らいによるものです」

五

「ほほう。……では、やはり仲達のはからいで来られたわけか」

「いや、洛陽の上下でも、先頃以来、だいぶ当地の敗戦を心痛しています」

「まことに予の不徳のいたすところだ。国内に対して面目もない」

「勝敗は兵家のつね。敗るるも次の勝ちを期しておればご苦慮にも及びません。……が、この頃の戦況はどうですか」

張※(「合+おおざと」、第4水準2-90-10)にこう問われると、曹真は初めて少しにこっとして、

「この数日は、大いに戦況が味方の有利に転回してきた。以後まだ大合戦はないが、諸所において、いつも味方が勝ちつつある」