Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

Lisez 三国志(八) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N1. Touchez un mot pour le sens.

N1 · avancé · kanji et kana modernes · 195 604 caractères · 391 écrans

Aozora Bunko

四

と、任命した。

孔明はつつしんで拝受した。

四

いかなる強国でも、大きな一敗をうけると、その後は当然、士気も衰え、民心を銷沈するのが常である。

しかし蜀の民は気を落さなかった。士気もまた、

「見ろ、この次は」

と、かえって烈々たる敵愾心を燃えあがらせた。

孔明が涙をふるって馬謖を斬ったことは、彼の一死を、万世に活かした。

(――時ニ二十万ノ兵、コレヲ聞イテミナ垂泣ス)と「襄陽記」の内にも見える。

そのため、敗軍の常とされている軍令紀律の怠りは厳正にひきしめられ、また孔明自身が官位を貶して、ふかく自己の責任をおそれている態度も、全軍の将士の心に、

「総帥の咎は、全兵の咎だ。わが諸葛亮ひとりに罪を帰してはおけない。今に見ろ」

という敵愾心をいよいよ深めた。

馬謖の死は、犬死でない、と共に、孔明はなお善行を顕賞した。さきには老将軍の趙雲をねぎらったが、王平が街亭の戦に、軍令に忠実であった点を賞して、彼を新たに参軍へ昇進させた。

勅令をおびて漢中に来ていた費が、ある時、彼をなぐさめる気でいった。

「西城の多くの百姓が、閣下を慕って、漢中へ移ってきたと聞いて、蜀中の百姓はみなよろこんでおりますよ」